ガラテヤ人への手紙 5:22-23
「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。」 ダニエル書6: 16-23 役人たちは王のもとに来て言った。「王様、ご存じのとおり、メディアとペルシアの法律によれば、王による勅令や禁令は一切変更してはならないことになっております。」それで王は命令を下し、ダニエルは獅子の洞窟に投げ込まれることになって引き出された。王は彼に言った。「お前がいつも拝んでいる神様がお前を救ってくださるように。」一つの石が洞窟の入り口に置かれ、王は自分の印と貴族たちの印で封をし、ダニエルに対する処置に変更がないようにした。王は宮殿に帰ったが、その夜は食を断ち、側女も近寄らせず、眠れずに過ごし、夜が明けるやいなや、急いで獅子の洞窟へ行った。洞窟に近づくと、王は不安に満ちた声をあげて、ダニエルに呼びかけた。「ダニエル、ダニエル、生ける神様の僕よ、お前がいつも拝んでいる神様は、獅子からお前を救い出す力があったか。」ダニエルは王に答えた。「王様がとこしえまでも生き永らえられますように。神様が天使を送って獅子の口を閉ざしてくださいましたので、わたしはなんの危害も受けませんでした。神様に対するわたしの無実が認められたのです。そして王様、あなたさまに対しても、背いたことはございません。」王はたいそう喜んで、ダニエルを洞窟から引き出すように命じた。ダニエルは引き出されたが、その身に何の害も受けていなかった。神様を信頼していたからである。 東京で最も有名な集合場所、ハチ公前に犬の像があります。その物語は誰もが知っています。主人が亡くなった後も、最初は列車のスタッフや通勤客にハチ公は追い払われたにも関わらず、毎晩主人が帰ってくるのを待ち続けた忠犬の話です。その記事が新聞に載り、人々はハチ公に親切にするようになりました。彼は忠犬ハチ公です。 アルゼンチンにも亡くなった20歳の主人を失ったドイツ・シェパードであるキャプテンという名の犬についての物語があります。犬は若い主人が埋葬された墓地に連れて行かれ、犬が嘆き悲しむのを皆が聞いたとされています。その夜、家族は犬を連れて帰りましたが、犬が餌を食べていないことに気づきました。彼らは犬を探しましたが、犬を見つけることができません。数日後、彼らは息子の墓地に戻るとキャプテンがそこにいたのです。彼らは犬を家に連れ戻しましたが、犬が外に出るとすぐに20マイル先の墓地まで走り、2018年に亡くなるまでそこにとどまりました。知っておいてほしいのは、私は動物愛護者です。私は動物の物語を読むのが好きで、かわいいペットのYouTube動画を見るといつも笑顔になります。動物に対し残酷に叱るのを目のあたりにすると、私は実に怒りさえ覚えます。 私達は今日、単に個人としてではなく、神様に対する忠実という共通の断ち切れない糸で結ばれた共同体として集い、神様に従い、何度も何度も私達に示してくださった天の父の忠実さに倣おうとします。神様は旧約聖書を通して時には不誠実な人々にも忠実でした。 人々、私達が「イエスを十字架につけよ、十字架につけよ」と叫ぶ中で、私達の罪を背負いながら主イエスは十字架に至っても忠実でした。主イエスは天使の軍団を呼び出して自分を救うことができましたが、主は死に至っても忠実でした。私達が持っている忠実の心は、神様が私達に現わした神様のまことの反映に過ぎません。数年前、私が出席した教会に、重度の病気を抱えた女性がいました。彼女はほとんど腕や足を動かすことができず、常に車椅子に座っていました。それでも、毎週日曜日と水曜日の祈りの集まりに、彼女の夫と彼女は忠実に教会に来ていました。晴れていようが雨であろうが、彼女はそこにいました。それは、教会の全ての人々に、彼女のキリストと教会への献身を証しするものでした。 忠実さは、神様との関係の核心にある美徳です。それは私達が喜んで神様に従順でありたいという意思に直結しています。私は2匹の忠犬の話をしましたね。忠犬達の心の痛みにもかかわらず、この忠実な仲間は主人への献身を守り続けました。犬達の物語は、忠誠心の持つ奥深さと力を考えさせられます。 聖書には、人々が神様に忠実であったという記述が数え切れないほどあります。裏切り者や不誠実な人々の話も聖書には公正にバランスよく記載されています。神様の力によってエジプトから救い出され、紅海を渡った直後(その凄さを想像できるだろうか)、イスラエルの民は金の子牛の偶像を造って拝んだのです。心変わりだったでは済まされない行為です。私達は摩擦のない簡単な進路を行く水のようです。神様どうか、私達の移り気をお赦しください。 これは言うまでもありませんが、信仰の深い基盤なくして忠実な心を堅持することはできません(当たり前のように聞こえますが、それは真実です)。信仰は、望んでいることを保証し、目に見えないものを確信することです。なぜなら、信仰がなければ忠実ではありえないのです。あなたはアガペの愛と希望なしに忠実であることはできません。ほとんどの朝、私は祈りの結びの言葉としてこれらの三つのこと(信仰、希望、愛をこの世に)を求めます。なぜなら、私がこれらの三つを持っていれば、忠実さが続くと知っているからです。 神様に忠実な人の例はたくさんありますが、ダニエルに匹敵する人はほとんどいないでしょう。ネブカデネザル王の治世に、友人たちシャドラク、メシャク、およびアベデネゴとともにバビロンに捕らえられた若者でした。異国の地であったにもかかわらず、ダニエルは神様に献身し続け、食事の規則のような小さなことから祈りのような大きなことまで、信仰において妥協をしませんでした。忠実な心は、しばしば信仰の小さな行為の積み重ねに現れます。ダニエルの忠実さが最もよく表れた物語の一つは、ダニエル書6章にあります。ダニエルはバビロニア政府において権力の座に上り詰めていたため、人々の間に嫉妬と恨みが生じていました。これらの人々はダニエルに対する陰謀を企て、ダレイオス王(新しい王)を説得して、王以外の神様や人に30日間祈ることを禁じる法律に署名させたのです(王はしばしばナルシストである)。違反者はライオンの穴に投げ込まれ、食べられるまで留置されます。結果を予期しながら、ダニエルは神様に忠実であり、毎日三回祈りを続けました。彼が常に行っていたように窓をエルサレムの方向に開けて隠し立てはしませんでした。ダニエルに嫉妬深い男たちはダニエルが主を礼拝するのをやめないことを知っていてそれを当てにしていました。多くの者は、「30日たったらまた祈り始める」と言うかもしれませんが、ダニエルにとって祈り、信仰は生きており、一ヶ月間息を止めることと同様です。それは彼にはできませんでした。彼は簡単に捕まり、王に報告されました。王は彼を有能で、より重要なことに忠実な男として知っていたので、王はダニエルを救いたかったのです。王の手は、自分自身が署名した法律によって縛られました(自分が合意したことには注意してください)。ダニエルへの罰は、ライオンの穴に投げ込まれ飢えたライオンに食べられることでした。翌朝、王はライオンの穴に駆けつけ、叫びました。「ダニエル、生きているか?」 ダニエルは答えました。「王様がとこしえまでも生き永らえられますように。神様が天使を送って獅子の口を閉ざしてくださいましたので、わたしはなんの危害も受けませんでした。神様に対するわたしの無実が認められたのです。そして王様、あなたさまに対しても、背いたことはございません。」 死に直面しても神様への揺るぎない信仰を貫いたダニエルは、結末がどうなろうと主を信頼することの力強い模範となりました。 人々は言うかもしれません。「職場で食事の前に祈ると、人々が私を奇妙と思うかもしれません。」。いいえ! 「私がキリスト教徒であると人々に伝えたら、彼らはどう思うだろうか?」いいえ! 「何かが間違っていて、それが私の信仰に反していると言うと、家族や友人は私についてどう考えるだろうか?」 これらは、何年も私が人々から聞いてきた本当の話です。信仰は簡単ではありません。ダニエルに聞いてください。ゲツセマネの園で「手からこの杯を取り除いてください」と祈っていた私達の主イエスに尋ねてください。そして父に祈りました。「わたしが望むようにではなく、あなたが望まれるままになさってください。」 それを忠実と呼びます。ダニエルの物語は、私達自身の人生において忠実であり続けるよう私達を励まし、たとえそれがどんなに悲惨に見える状況であっても、神様が私達とともにいてくださることを信じるようにと促しています。ダニエルの忠実は、彼自身の命を救っただけでなく、神様の力と忠実さの証しとなり、最終的に神様の御名に栄光をもたらしました。 忠実であることの本当の意味は何でしょうか。それは単に恩義や義務を果たすということなのか、それとももっと深く、重要なものを含んでいるのでしょうか。忠実であることの核心は、キリストに対する私達の信仰、希望、愛の強さの証しです。それは、私達の神様に対する揺るぎない確信を、生き生きと表現したものなのです。 主の聖餐に着くとき、私達はそれを祝います。神様への忠実のしるしとしてパンと杯をいただくとき、私達は神様が忠実であったことを公言します。ある時、主イエスは父親から息子を癒してほしいと頼まれました。主イエスは彼に信じたかどうかを尋ねた。父親は、「私は信じているが、私の不信仰を助けてください。」と答えました。私達が食卓に着く時、「主よ、私はあなたを信じます、あなたは私が忠実であるように助けてくださいます。」と言うのです。 祈りましょう。
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